ピアノコンシェルジュ ご紹介! YAMAHA(ヤマハ)/S3X ピアノレビュー
ヤマハ最高傑作、S3Xの極上の音色はいかがでしょうか?
スペック
高さ | 101cm |
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幅 | 149cm |
奥行 | 186cm |
重量 | 330Kg |
製造国 | 日本 |
音色
本日ご紹介させていただくこのYAMAHA【S3X】
ヤマハの現行モデルで、家庭用サイズのグランドピアノのフラッグシップモデルです。
フルコンサートピアノCFXは人に聞かせる音色を、家庭用のCXシリーズは演奏者が楽しめる音色を、と音作りをしていますが、このSXシリーズは高級モデルということもあり、ハイレベルな演奏者が楽しめることはもちろん、人にも聞かせて心地の良い音色を目指して制作されました。
また、このピアノはこういう音、というものではなく、演奏によって音色の感じ方の変わる音色を目指しており、実際に演奏してみるとヤマハらしい明るい音色かつ厚みのある温かみも感じられ、ピアノ全体から溢れ出す響きが柔らかく全体を包み込んでくれるかのようでした。
仕組み
フラッグシップモデル・SXシリーズは使用する部品にも高いこだわりが見られます。
まずは音の感触を大きく左右するハンマーですが、SXシリーズ専用ハンマーが使用されています。
ハンマーはSXシリーズの全体像を作成し、本体の特製に合わせたものを開発したそうです。
従来のものと比べて白いトップフェルトの部分の材料を大きく変えました。
材料として使用される羊毛ですが、圧縮してフェルトの形に成型する際、全体がうまく絡み合うように長毛短毛を全体的に混ぜ、さらに違う種類の羊毛も混ぜて制作しました。
ハンマーだけでも100本以上の試作品を製作し、より音色の広がりやピアニッシモ・フォルテの表現が大きいものがこのハンマーだったようです。
さらに曲線支柱は30%、まっすぐの支柱は20%板の厚みを増やしました。
これにより接着面がより少なくなり、支柱へも伝わる音の伝導がスムーズになり、ピアノ全体で鳴り響くようになりました。
そして響板はフルコンサートピアノ・CFXと同等のものを仕様。
演奏者が楽しめる音色だけでなく、人に聞かせる音色にもなれるポテンシャルを響板で再現しています。
響板設計もCFXと同等のため、響きには圧倒されます。
外観
そして外観面でも音色の温かみを表現するよう、外観にも曲線が多く取り入れられています。
脚柱や腕木、側板などの細部にもなめらかな曲線が描かれており、演奏者や観客も演奏に溶け込まれていくような感覚を感じます。
なかなか入荷もないヤマハ最高傑作SXシリーズの3型、【S3X】
是非あなたもこの音色に圧倒されてみてはいかがでしょうか?