【ピアノ管理】梅雨時期のピアノメンテナンスで気をつける事は?
梅雨の時期は湿度が高くなることが多いため、ピアノのメンテナンスにはいくつかの注意が必要です。
梅雨の時期にピアノに起こる事・気を付ける事、そしてメンテナンスについてのポイントをご紹介します。
湿度が高いことによりピアノに起こる事・気をおつける事
ピアノの木材部分が膨張する可能性がある
湿度が高いと、ピアノの木材部分が膨張する可能性があります。
これにより、鍵盤が重くなったり、ペダルの動作が不安定になったりすることがあります。
湿度計を使用して湿度を確認し、必要に応じてエアコンや除湿器を使用して適切な湿度を保つことが重要です。
金属パーツの劣化
湿度の高い環境では、ピアノの弦やチューニングピンなどの金属パーツが錆びやすくなる可能性があります。
錆びた弦は音質や音色に悪影響を及ぼすことがあります。
湿気の多い場所にピアノを置かない
ピアノの周りに防湿対策を施すことも重要です。
湿気の多い場所にピアノを置かないようにし、窓やドアの閉め方に気を付けて、外部からの湿気を最小限に抑えます。
また、防湿剤を使用することも有効です。
ピアノの定期的な掃除
湿気の高い時期はカビやカビの発生がより起こりやすくなるため、ピアノの内部や外部を清潔に保つことが必要です。
柔らかい布を使用して、ピアノの表面や鍵盤を優しく拭いてください。
また、ピアノの専門家による定期的なメンテナンスを検討することもおすすめです。
梅雨の時期におけるメンテナンスのポイント
湿温度計を置く
温度・湿度を人間の感覚ではなく、客観的に数字で調べてコントロールする。
理想的な温度・湿度を保つ
ピアノにとって理想的な温度や湿度は、温度=約20℃、湿度=約50%です
ただし、厳密に上記の数値を守る為には、大変なコストと労力がかかる為、
温度=約20~28℃、湿度=40~60%
の数値の範囲に収まっていれば、良いピアノの管理と言えます。
人間も快適に感じる湿温度
人間が快適に感じる湿温度は、ピアノにとっても良い環境となります。
暮らしている人が一番過ごしやすい温度・湿度にすることでピアノの木材が楽器としての性能を発揮する事になります。
高くなりすぎた湿度は、エアコンの除湿(ドライ)機能や除湿器を使ってお部屋の湿度をコントロールしましょう。
まとめ
ピアノは湿度により、鍵盤の動作や音質の変化、パーツの劣化が起こる可能性があります。
そのため、梅雨の時期にはピアノのメンテナンスや適切なケアが重要となります。
動画で解説
【管理しないとどうなる?】ピアノの温度と湿度(ピアノトーク6)