ある日の出荷調整日記「技術者のつぶやき」
グランドギャラリー 調律技術者 塩崎です。
グランドギャラリーのピアノは、お客様にご満足頂けるよう、繰り返し調整と調律を行っています。
今日はYAMAHA C5 の出荷調整日記です。
京都のお客様にC5がお嫁入り
可愛い子供をお嫁に出す心境で、仕上げた。
もともと、すばらしいピアノだから、鍵盤調整を念入りに・・・タッチ感を大切に調整した。
打弦距離と鍵盤の深さ、Let Offなど、働きがマッチングするように慎重に寸法を決めていく、
音を聴きながらの楽しい瞬間だ。
やはり、歌わせるための基本である作業を丁寧に行った。
【タッチと音量音色の要である鍵盤調整を入念に行う】
【全部品の品質確認と厳密な調整は一本一本入念に】
ハンマーの同時打弦が綺麗に調整されていることが第一。
ここは時間を取った。低音サイドの右弦の当たりが均等でない場合は
ハンマーをFiling(ハンマーのフエルトの形を整える作業)をして対応、
ねじれや走りを正すことは勿論だ・・・ppからffまで音の粒が揃った。
「ご参考に」
「整音」と言ってピアノの音色や音量強弱、音の粒を揃える作業は調律師の大切な仕事です。
方法は針と硬化剤を使ってハンマーフエルトを調整します。
針を一本でも間違えて刺すと、音色が大きく変化しますから、慎重に作業を進めます。
そのため、日々、色々な楽器演奏を聴いたり、演奏会に行ったり、自分でも演奏したりしながら、
音に対する感性を磨いています。
グランドギャラリーの社員は、ピアノ演奏は勿論、色々な楽器演奏を楽しんでいます。
社員が日頃から素敵に輝く音を追及しています。
そこから磨かれた感性を仕事に生かしています。
「お客様の満足度を最優先の使命」にしている、証の一つです。
さて、このピアノは納入後、ホームコンサートにお使いになるとのこと、
皆さんに愛されてこれからも生き続けて欲しいです。
ピアノ調律って本当に素晴らしい仕事だと思って40年が過ぎて行きます。
大好きなこの仕事が出来る幸せを日々感じています。
どうか、ご安心の上、グランドギャラリーのピアノをお求め下さるようお願い申し上げます。
必ず「ご満足の戴けるPIANOをお約束します。