山梨県甲斐市S様のお声 YAMAHA G3A
【お客様アンケート】
●開設している小さな森の中のアート工房&ギャラリーで、最近、50人程度の小音楽会を開こうという話がもちあがりました。そこでピアノを購入することになったのですが問題は予算で、全く私立のNPOですから予算といってもせいぜい100万円が限度です。
中古のグランドピアノを探してさまよううちに結局ヤマハのG3Aにたどりつきました。製造中止になったとはいえ堅牢なつくりには評価が高いし、Cタイプとは別の意味で好きなひとが多いのです。●注文先の「グランドギャラリー」からピアノが届いたのは2月14日バレンタイン・デーの日でした。
丁寧に梱包を解き、運送業者が二人して慎重に傷つけないよう細心の注意でG3Aを組み立てて行きます。
その全体像はとても中古品とは思えない輝きで目を疑いました。
屋根を開け、弦の総てを見たときの驚き!
これは本当にリペアなのか。新品と言われても多くがそう思いこんでしまうでしょう。
調律は完了していないのですが、とりあえず高音から低音まで音を出して見るとかなり重厚で艶のある音が響いてきました。
キーを思い切り静かに押すとちょっと息をつくような感じがあるのが気になったのですが、これは僕の誤解だったことが翌日調律師さんからの説明で判明します。●明けて15日専門の調律師さんが納入調律のため工房にやってきました。
すでに出荷時点で大体の調整は終わっているのですが、設置場所も考えての調律ということで、べヒシュタイン社、ザウター社などドイツ研修を修了したベテランが担当者です。そこで前日のキーの動きのことを相談したところ、ハンマーが弦を叩く最小の閾値を発明したことこそ、ピアノの楽器としての成熟には不可欠な重大事だったということで自分の不明をさらけ出すことになってしまいました。
金属枠の鋳物特性が構造的な強度だけではなく音響的にいかに重要かということで設計されているとか、ハンマーのフェルトの材質、室内の適正湿度、はては演奏者に合わせた調律などピアノの奥深さを教えていただく貴重な時でした。
スタインウェイや、それを学んでつくられたCタイプの音色は素晴らしいと思うのですが、今回のGタイプもある意味貴重な遺産かもしれません。
僕等の工房のようなささやかな場でこのG3Aがどのような物語を生み出すのか楽しみです。
【GrandGallryコメント】
この度はピアノを購入いただき誠にありがとうございました。ピアノを気に入っていただき大変うれしく思います。
整備を担当した技術者も大変喜んでおります。コンサートを開催予定とのことですが素敵なコンサートになると良いですね♪
工房へは近くに寄ったお邪魔させていただきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。